HONEYWELL - Fig 4. demo & live at KSPC 88.1 FM (THE PHANTOM RACER CLUB CASSETTE)

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HONEYWELL.
90s. US emtional hardcore シーンが産み落とした最高のバンドのひとつです。
このライブ音源&デモを収めたカセットで聴けるむき出しの感情は、"industry" LP, "s/t" 7ep, バンドが残した傑作2枚とも異質なもので、あの無機質さを薄っすらと漂わせるものではありません。
 (勿論、あとの2枚 "electric kool aid" 7ep, split w/REACH OUT, とも一致しません)

 FMラジオ音源ということで、このライブ時における濃密極まる瞬間が完全な音質で捉えられており、異様なラインを引き続けるベース&スタジオ盤を軽く凌ぐノイズギター、呪文のように叫び続けるボーカルにより大幅にインプロバイズされた曲の数々は、現在の耳で聴いても驚嘆に値します。

 また、上記4作品に含まれていない極々初期の2曲も収録されており、サンプリングに塗れた中で不気味に輝く黒いものがしっかりと確認できます。。。

 fast/powerviolence にも通じるemotional hardcore の真髄をみせた、レコードだけでは計れない HONEYWELL が持っていたとんでもないポテンシャルはメンバーの他のバンドでも残念ながら発揮されずでしたが、90s.USHC シーンの拡散ぶりとその質の高さを再認識するには最適の音源だと思います。
この音源で聴ける路線を進んでいれば、MOSS ICON を超える評価を得ていたのでは。。。とも思いますが、あの2枚の傑作は出来なかったとも言えますのでなんとも複雑なところです。

ANTIOCH ARROW, STILL LIFE, FRAIL, RAIN LIKE THE SOUND OF TRAINS, ADMIRAL, HONEYWELL, MOSS ICON, PALATKA ... 現在でも頻繁に聴いている "emo" バンドは多くありますが、やはりエモーショナルなハードコアというと90年代のバンド以外では強烈な印象を残してくれるものがほぼ皆無です。
  (個人的には80年代の "emotional" なバンドや JAWBREAKER とは別の表現方法として 90s.emo を捉えています)


  色々と手法を凝らした果敢なリリースが多かった90年代アンダーグラウンド・エモシーンが時々懐かしくなります。

REVERSAL OF MAN/HOLOCRON - split LP.(INTENTION)

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CULTURE/ROOSEVELT - split 7ep, MORNING AGAIN - s/t 7ep, などをリリースしていた INTENTION RECS. から出された 90s.emotional hc の名盤、REVERSAL OF MAN/HOLOCRON - split LP. です。

  REVERSAL OF MAN は、'98年の "revolution summer" 10ep.(INDEPENDENCE DAY) でその FL 流のスクリーミング・スタイルの完成をみることになりますが、このアルバムも初期のシングル/スプリット・シングル群とともに、フロリダ好きの方は必携の内容。  

 PALATKA を筆頭に根強い人気を持つフロリダのエモバンドですが、初期からのリリースを丹念に聴いていくと、最も共通性のあるバンドとして浮かぶのは COMBATWOUNDEDVETERAN です。 
  主に西のシーンを中心としていた90年代の主流エモーショナルバンドがベースとしていた部分に、プラスアルファを試みた地域はいくつもありましたが、これらのバンドは非常に巧く発展させた例です。  

  後の EBULLITION からのリリースも勿論素晴らしい内容ですが、ローカルな一バンド時から順に辿って聴いていくと、その進化具合が EBULLITION, BLOODLINK, などの大レーベルのバンドを遥かに凌ぐことが容易にわかります。

  対するカナダの HOLOCRON は、一連の GASR RECS.(URANUS, ONE EYED GOD PROPHECY,etc)スタイルではなく、弱めのスクリーム(良い意味です)を中心にした REVERSAL OF MAN と同路線を行く US スタイル。

  ただ、ファーストシングル "celestial sphere"(WINTER) と同様まだこのスタイルを模索中といった感がありありと出ており、いまひとつ突き抜けることができないフラストレーションの蓄積が作品中に影を落としてしまっているのが残念です。  

 HOLOCRON のメンバーらの能力が爆発するのは、この後結成されることになるカナディアン・ヴァイオレントスタイルの OUR WAR, COUNTDOWN TO OBLIVION, で、LEFT FOR DEAD, THE SWARM, などと並ぶ強烈極まるリリースを連発することになります。 

  あまり見かけなくなった一枚ですが、昨年アメリカ/ヨーロッパで見た時にはかなりの高額でしたので、こまめに日本のレコード屋をあたってみることをおすすめします。   

JARA - we are all downwinders 7ep.

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    90年代中盤にいままでの US HARDCORE シーンとはまたひと味違った、強力な DIY ethic を持った動きが EBULLITION RECS. やその周辺からかなり広がっていました。 JARA もその中のバンドの一つで、メンバーは DOWNCAST , MANUMISSION , NOT FOR THE LACK OF TRYING , etc... とかなり重複しており、サウンド自体もヘヴィなミドルテンポ中心(いくつかのライブ音源ではより顕著)です。 ただし、そこに "emotional hardcore" と呼べる要素が多くバランス良く散りばめられていますので、スプリットLP.を出していた STILL LIFE のようなニュアンス(若干ストレートな感はありますが)の音が大丈夫な方にはもってこいのバンドです。
  STRUGGLE などがヘヴィ過ぎると思われる方には、是非こちらの JARA を一度聴いていただきたいです! 単独作はこのシングルと EBULLITION からのシングル、あとはコンピレーションと前述の split LP w/STILL LIFE のみですし、悪い音源はありませんのでどこから入っていただいても問題無いかと思います。

PROZAC MEMORY - accident prone 7ep.

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   このバンドも、"XXX some ideas are poisonous" 2LP(EBULLITION) 経由で聴き始めましたが、有名どころの emotional hardcore バンドと何ら遜色のない感情迸る素晴らしい作品を残しています。 このファーストシングルでは、そこまでタイトな演奏という訳ではないものの、疾走感のあるタイトル曲 "accident prone" は、初期JAWBREAKER を思い起こさせる部分もある好曲。
 あと、いつも90s emotional hardcore をご紹介する際に書いていることですが、この時期のバンドは本当に良い歌詞を書いています。 まだ大商業ベースに絡めとられる前の純粋な表現方法であったころの独特の雰囲気が充満した "accident prone" - "fuerte" - rotunda" というインストを一曲挟んだ一枚の流れも、7ep というサイズでできうる最高の構成に仕上がっていると思います。  
 他の作品としては "mapmaker" 7ep. , split LP w/BACK OF DAVE , があり、そちらもじっくりと聴き込める名盤ですので、中古でみつけたら手に取ってみていただきたいバンドです。

JULIA - kathy 7ep.

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   最も頻繁に針を落とす JULIA のレコードは、 SIGNATURE RECS. からリリースされたこの "kathy" 7ep. です。 もともとのD.C.サウンドから得た影響をうまく自分たち流に取り込み、スケールの大きさと空間の使い方でみれば、同時代の emotional hardcore バンドの中でも一二を争うと思います。かれらの持ち味である、印象的なベースライン&反復されるリフは非常に中毒性が高く、妙に現実感を感じさせてくれる緻密な歌詞との相乗効果によるいろいろな意味での "気持ちよさ” は群を抜いています。
 さて、このシングルに収録されている2曲 "kathy" , "second song on Saturday" , は異なったタイプで、それぞれが JULIA の側面を現していますので、このバンドの存在を確かめるにはもってこいの楽曲だといえるでしょう。 いずれの曲も持続する緊張感が思う存分に楽しめる素晴らしい盤です。 
 ポピュラーなのは LP.(EBULLITION/BLOODLINK) だと思われますが、この "kathy"7EP. 以外のシングルも充実していますので、順を追ってご紹介したいと思います。

UNDONE / SHATTER THE MYTH - split 7ep.

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  1990年代中盤以降は、アメリカだけではなくヨーロッパの emotional hardcore シーンも非常に充実していました。 フランスからも個性的なバンドが多く輩出されましたが、ここ日本でも人気の高い FINGERPRINT を筆頭に、このスプリットの2バンドも "emotional" という言葉通りの素晴らしい作品を残しています。
 メタリックな刻むリフを用いながら、現在でいう dark thrashっぽさもみせつつも爆発する激情をメインに据えたUNDONE ですが、先に単独の音源を聴いて持っていた期待をこの盤でも全く裏切ることのない名曲。  "my nothingness" , "oppressed" , ともにザクザクとヘヴィに刻むこともありながら、それとともに繊細な歌詞を絶叫するボーカルがうまく相乗してオリジナルな感触を出しています。 激しめの音像にもかかわらず、モヤモヤとしたフィーリングを表現できていることも特筆すべき点だと思います。
 もう一方の SHATTER THE MYTH は、はじめに "XXX - some ideas are poisonous" 2LP  で聴いて衝撃を受けました。(この EBULLITION RECS. からの2LPは近い内にご紹介する予定です。ユースクルー・スタイル以外の straight edge バンドを収録し、内容的にも DIY HARDCORE シーンの歴史的名盤) 
 線が細く不安定で、 FRAIL を想起させるボーカルが朗々と唄う様が持つよくわからない説得力に加え、ややポンコツ気味ながらも感情の入りまくったバックの演奏は唯一無二の緊張感を産み出しており、"emotional hardcore" という言葉以外に説明できないすさまじい世界観を聴き手に感じさせてくれます。         
スタイルは違えど、両バンドともにSTILL LIFE の構築する音世界に近いものがありますので、その方面にシンパシーを覚える方には一生聴ける作品になるかと思います。リリースはフランスの STONEHENGE RECS. より。

INDIAN SUMMER - s/t 7ep.

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  MOSS ICON とともに、early emotional hardcore の完成型を提示した INDIAN SUMMER の単独シングル。  MOSS ICON の、緩やかな流れのようなある意味ドープなスタイルとは違い、INDIAN SUMMER は太い音像で落差の激しい静/動のダイナミズムで心象風景を描きだすことに成功しています。 "emo" シーンがオーバーグラウンドに祭り上げられた際には、こぞってこのスタイルを踏襲する有象無象で溢れ帰りましたが、こういう音楽スタイルはねらいすぎると過度のウサン臭さが漂いまくるので、よくこの盤を聴き直してその違いを再確認していたものです。
 INDIAN SUMMER のベスト音源は、この REPERCUSSION RECS. からのシングル、そして split 7ep. w/CURRENT (HOMEMADE RECS.) , あとはライブセットを収めた "live blue 
universe" CD. で網羅できると思います。

SWIZ - down 7ep. + comic book.

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  SWITZ は、DCバンドの中でも最も好きなバンドなので全てのリリースを取り上げるつもりなのですが、まずはやはりこのシングル "down" から。
フォロワーを無数に産み出してはいますが、やはりこの聴き手の心にダイレクトに入って来る直情性はいまだに唯一無二のものです。このシングル収録の "much" , "time" , "cause" , "lie" , 4曲どれもそっけないタイトルですし、歌詞も非常にパーソナルなものでスローガン・タイプのコーラスも皆無なのですが、訴える力が異様に強いのです。
 これはボーカル云々だけの魅力ではなく、躍動感あふれるタイトなバックと一体となった豪雨のようにふりそそぐ、言葉通り "emotional" な音塊がかれらを孤高のハードコア・バンドたらしめていると思います。 ”インディー・ロック” ではエグれない人間の内面を描き出した偉大な存在であるとともに、いわゆる "cry baby" タイプではない emotional hardcore の先駆者ですので、中期以降のDISCHORD RECS. のファンの方は、なにがなんでも聴いて感じて欲しいバンドです。 ビニールでなくとも、JADE TREE RECS. からの便利なディスコグラフィーCDがありますので、手に入れてください!

SPIRIT ASSEMBLY - fruit of hate 7ep.

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  ペンシルバニアの emotional hardcore ,SPIRIT ASSEMBLY のファーストシングル。
セカンドシングル "old Joe the eternal" 7ep , split 7ep w/CAR vs DRIVER ,  "welcome to lancaster country " LP , と順を追うごとにその音楽スタイルを鋭く進化させ続けたバンドでしたが、この第一作の時点ではかなり若さに任せた部分もみえます。
 完璧といっても過言では無いエモーショナル・ハードコアのLP "welcome to lancaster country" (YULETIDE RECS.) を完成させるとはこの時点では想像しにくいのですが、よくある FUGAZI クローンで終わることのなかった先鋭性/独創性が、粗い録音のなかに埋もれています。 このバンド最大の武器は、後の作品では顕著になる ”何度も聴いて発見できる細かいメロディ” を散りばめた構成ですが、ここに収録されている2曲 "mouse holes" , "deteriornation" , でそのプロトタイプ的なものを感じることができます。
  かなり前の情報なのでどうなったのか定かではありませんが、STICK FIGURE RECS. からリリースされる予定になっていたディスコグラフィーCDが発売されるともう少し再評価が進むかもしれません。
このシングルはおいておくとしても、前述のLPはDIY emotional hardcore の歴史に残る名盤ですので近いうちにご紹介したいと思います。
   

STILL LIFE / EVERGREEN - split 7ep.

STILL LIFE は自分にとって特別なバンドであり、これからも一生聴き続けるであろう存在ですので、どの作品からご紹介しようかと考えましたが、デモのあとに出されたこの最初のビニール盤から順に、いずれは全て紹介したいと思っています。
"barriers" 一曲のみ収録ですが、STILL LIFE 最大の持ち味である表現力は存分に味わうことが可能で、後の傑作群にも決してひけをとりません。縦横無尽に展開する心象をさらけ出しきる歌詞が、あくまでもこのバンドの強みですので、じっくりと聞き込みたいところです。 "emotional hardcore" という分類になるのでしょうが、このバンドの場合はそういった紹介文句が極めて陳腐に思えてしまいます。 真のハードコア・バンドであり続けたかれらが最初のピークを迎える "from angry heads with skyward eyes" 2LP.(EBULLITION)からが入りやすいと思いますので、「エモはちょっと。。」と聴いていない方にはなんとしても、聴いて/(歌詞を)読んで欲しいバンドです。 ブルータルでもロウでもグラインドでもありませんが、リアル・ハードコアだと考えます。 EVERGREENはまた "s/t" LP.をご紹介する際にじっくりと書きたいと思います。 こちらも非常に良質の作品をリリースしていたバンドですので、またの機会に改めて。

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